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	<title>チャールズ街141番地 by the SYNTAX ERROR</title>
	
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	<description>MITスローン校 MBA留学記</description>
	<lastBuildDate>Sun, 08 Nov 2009 08:37:22 +0000</lastBuildDate>
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		<title>クレジット・カード取得のハードルが上がる?</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~3/1e6WsQ0pcgk/020558</link>
		<comments>http://www.thesyntaxerror.net/2009/11/08/020558#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 08 Nov 2009 07:05:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				クレジット・カードの話を書いて、以前Murray Hill Journal経由で見たJPモルガンの第3四半期決算発表資料を思い出す。チェースの消費者向け融資部門と並んでカード部門の赤字がそれぞれ10億ド [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F08%2F020558"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F08%2F020558" height="61" width="51" /></a></div><p><img src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/creditcards.jpg" alt="creditcards" title="creditcards" width="262" height="174" class="alignnone size-full wp-image-1272" /></p>
				<p><a href="http://www.thesyntaxerror.net/2009/11/08/010541">クレジット・カードの話</a>を書いて、以前<a href="http://wholekernel.blogspot.com/2009/10/43q.html">Murray Hill Journal</a>経由で見た<a href="http://files.shareholder.com/downloads/ONE/749862494x0x324143/7f87ecec-56ee-40b9-8b77-ef6bcbbd7a19/3Q09_earnings_presentation_FINAL.pdf">JPモルガンの第3四半期決算発表資料</a>を思い出す。チェースの消費者向け融資部門と並んでカード部門の赤字がそれぞれ10億ドルと7億ドルと、かなりの額だったからだ。再度見返すと、来年後半以降の損失幅は「失業率に高く依存」との見通しが書かれている。その失業率も現時点では10%を超える四半世紀ぶりの高水準。推測としては、個人がクレジット・カードを作るハードルが更に高まるのではないか。<br />
				<span id="more-1271"></span><br />
				同じくMurray Hill Journalの最新記事「<a href="http://wholekernel.blogspot.com/2009/11/blog-post.html">今年の年末消費動向は・・・？</a>」では、<a href="http://federalreserve.gov/releases/g19/Current/">FRB資料</a>を引いて「統計をざっと眺めただけで、コンスーマークレジットの縮小はペースを速めている感がある」との指摘。WSJの記事「<a href="http://online.wsj.com/article/SB10001424052748703740004574513580292865814.html">クレジット・カード: 解約か関係修復か?(Credit Cards: Break Up, or Make Up?)</a>」は、カード会社の金利引き上げに対する対応を指南している。記事中の専門家によると2010年中にアメリカでは15%のクレジット・カード解約が予測されるという(通常は10～12%)。</p>
				<p>JPモルガンの見通しを鑑みれば、この高失業率の状況下で、金融機関が個人への与信を縮小する理由もよく分かる。この余波はアメリカに留学する日本人にも及ぶのではないかと思う。日本人留学生がそうそう借金を踏み倒すとも限らないけれど、MBA生向けの学生ローン貸し出しすら一気に縮小させる国なので、程度の差こそあれ悪影響は免れないのではないかと想像。信用履歴がないからカードが作れず、カードがないから信用履歴が作れない、という撞着状態に陥る人が増えないか気がかり。</p>
				<p>ちなみに、前出のJPモルガンの資料では同社のカード延滞傾向は6%程度で、サブプライム住宅ローンの延滞傾向は実に35％近い。与信管理の失敗のツケを、潜在的には優良な顧客が負うとしたら皮肉だ。とはいえ、消費者への信用収縮を受けての「あつものに懲りてなますを吹く」状態、まだまだ続くかも知れない。</p>
				<p>(c) Getty Images</p>
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		<item>
		<title>アメリカでの信用履歴獲得にはアメックスが便利</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~3/cCDFX-qKRew/010541</link>
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		<pubDate>Sun, 08 Nov 2009 06:05:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				Lilacさんの「米国で信用履歴を得るには、米国でのクレジットカード発行が必須」という記事を読んで、僕の経験をちょっとシェアしようかと思った。何の役にも立たない妄想の話を書いてしまったので、ちょっとしたカウンター [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F08%2F010541"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F08%2F010541" height="61" width="51" /></a></div><p>Lilacさんの「<a href="http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/2e68b25424a4ac2b648d9852c8bcc4b7">米国で信用履歴を得るには、米国でのクレジットカード発行が必須</a>」という記事を読んで、僕の経験をちょっとシェアしようかと思った。何の役にも立たない<a href="http://www.thesyntaxerror.net/2009/11/07/233854">妄想の話</a>を書いてしまったので、ちょっとしたカウンターバランスの気持ちもある(笑)。アメリカでの信用履歴を重ねるには、日本でアメリカン・エキスプレスのカードを作って、それをこちらのアメックスで米国版に切り替えてもらうのが一番手っ取り早いのではないかと思った。もちろん、これが最善という自信はないけれど、手軽であろうことは確かだ。<br />
				<span id="more-1267"></span><br />
				ちなみに、アメックスは必ずしも使い勝手のいいカードではない。日本でもアメリカでも受け付けてくれない店も多いし、そして何よりも僕をガッカリさせたのはこんなニュースだ。クレジット・カード利用者への貸し倒れがアメリカの金融機関の負担になっているのを受けて、アメックスは<a href="http://diamond.jp/series/inside/09_04_03_001/">筋の悪そうな顧客に対して300ドルを払って退会を促した</a>という。理屈は分かるけれども、10万円も年会費を払った上に毎月ちゃんと支払う身としては完全にカモにされている気がする――というかその事実に気づく。</p>
				<p>けれども、日本人がアメリカでクレジット・カードを取得して信用履歴の積み上げるには、アメックスには一日の長があるようだ。<a href="http://www.americanexpress.com/globaltransfers/global_card_transfer_en.shtml">国際切り替えのページ</a>を参考に電話をすると、7～10営業日でカードが届くとのこと。僕の記憶では時間も実際にはそんなにかからず、木曜か金曜に電話をしたら月曜の朝にはダウンタウンのオフィスで新しいカードが待っていた。カレンダーを見たら、僕が渡米したのが8月5日で、10日にはカードを受け取っている。それくらい早い。ちなみに僕は間抜けにも円建てのカードを東京の家に置いてきてしまったので、こちらも再発行をお願いしたら同時に作ってくれた。</p>
				<p>切り替えにに必要な情報は、</p>
				<blockquote><p>      • 日本でのカード番号<br />
				      • アメリカでの住所<br />
				      • アメリカでの電話<br />
				      • アメリカの銀行口座情報<br />
				      • パスポートの情報と、アメリカの社会保障番号<br />
				      • 雇用情報
				</p></blockquote>
				<p>「雇用情報」と言われても無職なのだけれど、フルタイムの学生です、と言ったら通じた。でも、妻が働いています、と言ったから大丈夫だったのかも知れない。勝手に使ってしまったけれど、内助の功、ありがとう。僕が社会保障番号を取ったのは9.11の前だったので手続きは余裕だったし、渡されたのが紙切れだったので有難くも思わなかった。いま考えると呆れてしまうけれど、帰国時に捨てようかと一瞬迷った末に記念に取っておいた程度(笑)。現在は社会保障番号の取得は大変らしいのだけれど、よく分からず。どなたかの最新情報に委ねたい。</p>
				<p>ちなみに、円建てのカードも、東京にいる妻のために残すことができた。ただし、年会費は日米で相殺されたり割り引きされたりはしない。実質的な与信調査なしにカードを頂戴できるのだから文句は言えないかもしれないけれど、二重取りとしか思えない。これはシティバンクにも似たことが言えるのだけれど、つなぎ目のない本当にグローバルなサーヴィスってのはなかなかなくて、結局はあくまでも国を基準としたインターナショナルな連携に過ぎないのかなぁ、と思う。</p>
				<p>日本のシティバンクのドル建て口座のキャッシュ・カードをこっちのシティのATMで使うと、為替リスクは生じないものの2ドルも手数料がとられるのは心外。そもそもクレジット・カードの円建てとかドル建てというのもイケてない区分で、ドルで切ったらドル口座から、円で切ったら円口座から引き落とすような仕組みにはできないものだろうか(既にある?)。日本ならシティバンクか新生銀行あたりがこれに近い立場にいると思うのだけれど。</p>
				<p>ともあれ、信用履歴の積み上げという点からはアメックスの切り替えが楽かも知れない。円滑な切り替えに、社会保障番号と内助の功がどれほど寄与したのかは分からない。けれど、肝心の支払い履歴は同社の日本法人がしっかり持っているはずだから、仮にそれらの無い状態でも他のカード会社よりは比較的円滑だったのではないかと想像。チャールズ街141番地は、皆様のお役に立つ実用ブログを目指します。</p>
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		<item>
		<title>生命力としての妄想力</title>
		<link>http://feedproxy.google.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~3/Eu5C9x44lPM/233854</link>
		<comments>http://www.thesyntaxerror.net/2009/11/07/233854#comments</comments>
		<pubDate>Sun, 08 Nov 2009 04:38:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				リンクを経由して拝見したchocolamintさんのブログで、次のような戦慄の記事を発見。
				最新のHARBUS(HBSの学級新聞)には、在学中に3回も自殺しかけた卒業生の話が載っていた。授業を休 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F07%2F233854"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F07%2F233854" height="61" width="51" /></a></div><p><a title="Dilbert.com" href="http://dilbert.com/strips/comic/2009-05-19/"><img src="http://dilbert.com/dyn/str_strip/000000000/00000000/0000000/000000/50000/4000/500/54566/54566.strip.gif" border="0" width="450" alt="Dilbert.com" /></a></p>
				<p>リンクを経由して拝見したchocolamintさんの<a href="http://hbsmba.exblog.jp/9206947/">ブログ</a>で、次のような戦慄の記事を発見。</p>
				<blockquote><p>最新のHARBUS(HBSの学級新聞)には、在学中に3回も自殺しかけた卒業生の話が載っていた。授業を休み、ベッドにこもって泣くばかり。泣いてる内になぜか気分がスッキリし、「そうだ死ねばいいんだ」と思いたち、チャールス川にかかる橋まで行くものの飛び降りられず。それからしばらく、授業に出たり出なかったり。出席しても、教授の話を聞かず、死ぬ方法ばかりを考えたそう。「一体何が楽しくてこんな所に来たのか」「クラスメートの手の挙げ方が嫌だ」と泣き暮らし、教務課(?)の助けがあってやっとヘルスケアセンターに行ったそう。</p></blockquote>
				<p>怖い世界です。でも、「一体何が楽しくてこんな所に来たのか」というのは全く同感。午後11時に閉店間際のカフェに駆け込み、売れ残りのサラダなんかを夕食として食べながらケースを読んだりしていると、「何てこった！」という気持ちがしてくる。しかも読んでいるケースは、一生縁のなさそうな業界の話だったりする。これを生き抜くには妄想力がないとダメだなぁ、なんて思ったり。<br />
				<span id="more-1254"></span><br />
				ディルバートの漫画の通り、MBAというと「僕ちゃんは経営の専門家ですよ。なにしろ、(当社とは)全く違う状況の事例研究を読んできましたから。」なんて揶揄されうる側面もあると思う。今も僕が近所のタコス屋で読んできたケースは、1960年代アメリカの発電タービンの価格下落についてだったりする。僕が発電タービンを売る可能性は――ゼロとは言わないまでも――低そうだし、仮にそうなったとしても、40年前の事例がそっくりそのまま通用するとは思えない。</p>
				<p>もちろんミクロ経済学的な観点でのこのジェネラル・エレクトリックとウェスティングハウスの事例は面白いのだけれど、笑ってしまったのが別紙1につけられた巨大タービンの絵。計数資料の前にやや唐突に挟まれたこの絵、ミクロ経済学の授業で議題に上ることはないだろう。にも関わらず、ご丁寧にも、機械の横にはある長さの線が描かれていて、手書きで「約6フィート」と添えられていた。要は「人間の大きさがこれくらいですよ」ということで、長さ何十メートルもありそうなタービンの臨場感を演出しようとしているようだ。</p>
				<p>これは妄想への餌だ。そして、それ以外の何物でもない。この巨体が――たぶん地鳴りのような重低音を響かせながら――数年前の倍の発電能力にあたる50メガワットを生み出していくのだ。お値段は10億円超で受注から納入までの期間は平均2年。この巨神兵の横に立って「なぎ払え！」とか言いいながらスイッチをポンしたら、さぞや楽しかろう、と思う。</p>
				<p><img class="alignnone size-medium wp-image-1255" title="Turbine" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/Turbine-300x231.jpg" alt="Turbine" width="300" height="231" /></p>
				<p>そんなことを考えていたらニヤケてしまいそうな気がして、ミクロ経済学のケース読みながら独りタコス屋でニヤニヤするなんて正気の沙汰じゃないぞ、と自分を戒める。チャールズ川に飛び込もうかと思うほど悩み詰めてしまった誰かには申し訳ないくらいアホな話だけれど、それぞれにギリギリの瞬間を生きているなぁと思う。添付資料に書き足された6フィートの線分と、それが生む妄想が、どれほどの慰みになることか。</p>
				<p>この記事を書き始めたときは、「全く違う状況の事例研究」に対して臨場感を持って対峙することで学びが最大化される。この想像力すなわち妄想力はビジネスにおけるリテラシーになる、という論旨を展開するつもりだった。けれど、僕は発電機の大きさを想像するに留まらず結局、値崩れするタービンに対して「どうした　それでも世界で 最も邪悪な一族の末裔か！」と心の中で叱咤する始末なので、リテラシーなどという大仰なことを書くのはやめておく。</p>
				<p>おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。</p>
				<p><img src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/kiki-222x300.jpg" alt="kiki" title="kiki" width="222" height="300" class="alignnone size-medium wp-image-1258" /></p>
				<p>(c) United Feature Syndicate, Inc., (c) 二馬力・GH, (c) 角野栄子・二馬力・GN</p>
<img src="http://feeds.feedburner.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~4/Eu5C9x44lPM" height="1" width="1"/>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>50、60はハナタレ小僧</title>
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		<comments>http://www.thesyntaxerror.net/2009/11/04/223553#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 05 Nov 2009 03:35:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				以前、平松庚三氏とお会いした時、「50、60はハナタレ小僧」と話されていたのが印象的だった。けれど、ルノワールは「72歳にして絵を描くことが分かり始めた」と言ったらしい。僕など、「どうみても乳児です。本当にありが [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F04%2F223553"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F04%2F223553" height="61" width="51" /></a></div><p>以前、平松庚三氏とお会いした時、「50、60はハナタレ小僧」と話されていたのが印象的だった。けれど、ルノワールは「72歳にして絵を描くことが分かり始めた」と言ったらしい。僕など、「どうみても乳児です。本当にありがとうございました」という気持ちになる。グランパレで開催中という<a href="http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2053">「20世紀のルノワール展」についての記事</a>を読んで。「モチーフから逃れ、文学的であることを避ける。そのためには、皆が知っているものを選ぶことだ。全く歴史的でないとなおいい」という画家の言葉に、<a href="http://www.thesyntaxerror.net/2009/10/31/134133">メトロポリタン美術館で観た「ピアノに向かう2人の少女」</a>を思い出す。興味深い記事なんだけれど、「ルノワールと言えば、日本でも喫茶店チェーンの名前になるほどのビッグネーム。」という書き出しはネタ？</p>
<img src="http://feeds.feedburner.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~4/lLYeWbYKQnA" height="1" width="1"/>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>JALの時間別2クラス制</title>
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		<pubDate>Wed, 04 Nov 2009 05:10:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				Lilacさんのブログ記事「何故デルタ航空はそんなにJALが欲しいのか」を読んで、経営への興味というよりオタク気質で反応。僕は乗り物全般が好きで、それを察知したある旅行会社の人はいつしか、フジ・エアウェイズ・ガイ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F04%2F001055"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F04%2F001055" height="61" width="51" /></a></div><p>Lilacさんのブログ記事「<a href="http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/4dddaf96903ade2a75d589e1ebe22981">何故デルタ航空はそんなにJALが欲しいのか</a>」を読んで、経営への興味というよりオタク気質で反応。僕は乗り物全般が好きで、それを察知したある旅行会社の人はいつしか、<a href="http://fag.fuji-inc.co.jp/">フジ・エアウェイズ・ガイド</a>という航空時刻表を毎月毎月僕のデスクの上にそっと置いてくれるようになった。これが火に油を注ぐ格好となり、僕は航空ダイアについて無駄な知識を得た。この座学と出張とで分かったのは、JALは単に”好ましい”時間帯に発着するのみならず、都市によっては1日2便を飛ばし、それがある種の2クラス制として機能していることだ。<br />
				<span id="more-1246"></span><br />
				2クラス制といっても、ファースト・クラスとエコノミー・クラス、という座席の話ではない。1日2便飛ばすことで、ビジネス客のなかでも貴族層と戦闘員という異なる需要に対応している。例えば、貴族層は自宅からそのまま空港に向かって、昼頃の便に乗る。これが王道。一方で、僕のような戦闘員はオフィスで資料を印刷してから午後の便に乗ったり、あるいは早起きして現地の打ち合わせに間に合わせたりする。例えば、成田‐ニュー・ヨーク便のある平日の時刻表(コード・シェア便は)は下記の通り。</p>
				<blockquote><p>
				11:00 NRT発	09:30 JFK着	NH 10<br />
				11:20 NRT発 	10:00 JFK着 	JL 006<br />
				15:05 NRT発 	13:45 JFK着 	DL 6834<br />
				16:30 NRT発 	20:26 JFK着 	UA 890<br />
				16:30 NRT発 	20:26 JFK着 	US 6656<br />
				19:25 NRT発 	18:15 JFK着 	AA 168<br />
				20:00 NRT発 	18:40 JFK着 	JL 048
				</p></blockquote>
				<p>貴族層が乗るのはJL6便で、戦闘員が乗るのはJL48便。乗務員の友達の話では、やはり6便の方が偉い人が多いので、6便のチーフの方がベテランだったりするらしい。一度、48便が着陸するや否やマンハッタンのクラブ(踊らないほう)に向かって同僚たちと合流して、オカキを食べながらウィスキーの水割りを飲んだ。翌朝から打ち合わせ。こういう旅情もへったくれもないことができるのが兵員輸送機っぽい。もっとも、昼間は日本で普通に活動して、ニュー・ヨークでは到着早々ホテルで休めるこの時間帯の方が、誰にとっても便利な気もするけれど。</p>
				<p>ロンドン便も、JL401便という若い便名の正統派の方は悠然と正午に成田を飛び立つ一方で、JL403便といういわば格下便の離陸は9時50分という早さ。辛い早起きをしてこれに乗ると、昼過ぎにヒースローに着いてからそのまま打ち合わせに合流できるかも知れない、という特典がつく。数時間を惜しむそういう特段の事情でもない限り、やはり朝普通に自宅を出て11時くらいに成田に着く方が好ましいだろうと思う。というか、たった2時間差で2便を飛ばすのは採算に合うのだろうか?</p>
				<p>ちなみに東向きの便名が奇数で西向きが偶数。だからアメリカ行きが偶数で、イギリス行きが奇数。仕事では乗ったことがないけれど、確か南向きが奇数で北向きが偶数。どうでもいいけど。</p>
				<p>どうでもいいついでに書くと、変な時刻に飛ぶ外国航空会社の便のなかで、ある意味飛び抜けて便利(?)だったのがエール・フランス277便。エール・フランスはスカイ・チームなのにこの便はJALもコード・シェア。夜10時に成田を出て朝の4時半にパリに着く。以前<a href="http://www.thesyntaxerror.net/2008/05/10/050329">試算してみた</a>ところでは、午前9時にはランスにまで行けたりする。短い休暇には絶対に便利だと思う。難点はエール・フランスの到着ラウンジがまだ開いていないので、空港でシャワーを浴びたりできないこと。フランスで待っているのがシャンパンじゃなくて打ち合わせなら、結局パリ市内のホテルが一泊分必要だったりする。</p>
				<p>ただの時刻表話になってしまったけれど、フライトの時刻を見てもJALが会社のオジサマ達に人気なのも改めて納得。上司がJALなら部下もJALの方が同じターミナルで話ができたりと都合が良い。さらに時間に追われた戦闘員用のフライトまで用意していたりして、費用対効果はともかくJALがビジネス客を吸収してきた経緯も感じる。一方で、エール・フランス、KLM、アリタリアというスカイ・チーム組と組んだかと思ったらワン・ワールドに入ってみたり、同社のブレもコード・シェア便から見えてくる。と、一応ビジネスっぽくまとめ。やっぱりただの時刻表話だったけれど。</p>
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		<title>放送局の得意先は広告からケーブルへ?</title>
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		<pubDate>Mon, 02 Nov 2009 05:03:36 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				今週末のフィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、日本の地上波放送局の動きを考える上で興味深い記事を載せていた。その記事は「大手ネットワーク局、再送信料の交渉を強化(Big TV networks step [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F02%2F000336"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F02%2F000336" height="61" width="51" /></a></div><p><img class="alignnone size-medium wp-image-1238" title="fox-color-logo" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/fox-color-logo-300x260.jpg" alt="fox-color-logo" width="300" height="260" /></p>
				<p>今週末のフィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、日本の地上波放送局の動きを考える上で興味深い記事を載せていた。その記事は「大手ネットワーク局、再送信料の交渉を強化(Big TV networks step up fight for carriage fees)」というもので、FOXやCBSといったネットワーク局が広告収入の落ち込みを補うべく、ケーブル局に対して再送信料の値上げを求めているというものだ。放送広告市場の冷え込みは日本の地上波局も直撃しているから、放送局が広告会社からケーブル局へと「得意先」の重心を移す動きは日本でも十分起こり得るだろう。<br />
				<span id="more-1237"></span><br />
				もちろん、アメリカ特有の背景もある。日本の地上波に相当するネットワーク局は全米をカヴァーする代わりに、各地域のケーブル局を通じてそれぞれのチャンネルを再送信している。「アメリカの約9割の世帯は有料テレビのプラットフォームを通じてネットワーク局のチャンネルを見ている」と記事も書いている通りだ。一方の日本では地上波局同士がキー局を頂点としつつも水平的に連携して、基本的には全世帯を電波でカヴァーしている。</p>
				<p>そこでFOXは同チャンネルの再送信の対価としてケーブル局に1世帯あたり月額1ドルを要求しており、CBSは同50セント超を確保したという。僕のうろ覚えの記憶ではアメリカのケーブル加入世帯数は8,000万程。記事ではモルガン・スタンレーのアナリストがこの再送信収入が年間で5億ドルから10億ドルになると試算しているから、辻褄は合う。</p>
				<p>翻って、日本の環境は今後大いに変わり得る。ケーブルの普及世帯数は約2,300万世帯(<a href="http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/pdf/catv_genjyou.pdf">総務省資料</a>)あって、そのうち約2,250万世帯が地上波デジタルの再送信を受信できる環境にある。地上波放送自体は無料広告放送だとしても、これらの世帯はその地上波を含む放送(あるいは通信の)サーヴィスに月額数千円の対価を支払っている。</p>
				<p>フジ・メディア・ホールディングスの4-6月期決算は「ネットタイム、ローカルタイム、スポットすべてが二桁減収」という苦境を伝えており、同社は約130億円の代理店手数料を支払いつつも四半期の純利益は約24億円に留まる。このフジの売り上げの4分の1を占める最大の得意先である電通もの4-6月期純利益も約19億円。一方で、ジュピターテレコムの4-6月期の純利益は約74億円で、フジの3倍超、電通の約4倍。日本のキー局もFOXやCBSのように、ケーブル側からの再送信収入に傾斜する動機はあるだろう。</p>
				<p>もちろん、アメリカでも、ワーナーのように傘下のケーブルが強いグループはFT紙の記事でも強硬姿勢を報じられていない。記事によると、かつてネットワーク局はケーブル局に対して、全国枠の広告を売るべく再放送料を”支払って”いたという。この連鎖が年月を経て逆転し、さらに広告市況の悪化がこれを加速したようだ。ここで、垂直統合したワーナーよりもより独立的なFOXが機敏な動きを見せているのが面白い。</p>
				<p>地上波は確かに希少ではあるけれど、一方で双方向性や課金機能には弱みがある。地上波デジタル移行の投資はいわば埋没費用と割り切って、流通の土管部分をケーブル網に任せて&#8221;上前を撥ねる&#8221;のも一つの戦略なのではないかとふと思う。地上波放送局がいわば委託放送や役務利用放送のような立場にセットバックするのも、経営資源を放送部分から製作や編成の部分に集中させる意味ではひとつの前進なんじゃないだろうか。</p>
				<p>電波の優位はかつてほど自明ではなくなっているだろう。池田信夫氏が「幻影肢シンドローム」という興味深い表現を使っているように、「かつての優位」に縛られた議論では「今後の優位」という重要な論点をボカしてしまう恐れがある。このような文脈では、テレビ東京あたりが――赤字という危機感も手伝って――却って身軽な動きが取れそうに見えるのだけれど、どうだろうか。</p>
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		<title>トルーマン・カポーティ「誕生日の子どもたち」</title>
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		<pubDate>Sun, 01 Nov 2009 21:31:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				中間試験が一段落ついたので、以前Kajken氏がツイッターで「素晴らしすぎて人に会いたい。この本について心から誰かと共感したい。」と絶賛していたトルーマン・カポーティの短編「誕生日の子どもたち」を読む。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F01%2F163123"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F11%2F01%2F163123" height="61" width="51" /></a></div><p><img class="size-medium wp-image-1224 alignnone" title="IMG_0045" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/IMG_0045-300x225.jpg" alt="チャールズ街" width="300" height="225" /></p>
				<p>中間試験が一段落ついたので、以前Kajken氏がツイッターで「素晴らしすぎて人に会いたい。この本について心から誰かと共感したい。」と絶賛していたトルーマン・カポーティの短編「誕生日の子どもたち」を読む。全体としてはノスタルジックなんだけれども、一方で細部の小気味良いテンポはスタイリッシュだ。この作品を読み終えたのは3日前だけれど、僕はまだ、特に冒頭と結末とに置かれたスパイシーな数行の余韻に浸っている。 <span id="more-1223"></span></p>
				<p><img class="size-medium wp-image-1226 alignnone" title="IMG_0047" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/IMG_0047-300x225.jpg" alt="IMG_0047" width="300" height="225" /></p>
				<p><img class="size-medium wp-image-1227 alignnone" title="IMG_0046" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/IMG_0046-300x225.jpg" alt="IMG_0046" width="300" height="225" /></p>
				<p>1ヶ月以上寝かせた単行本と電子辞書を片手に家を出る。レンガと紅葉とは本当に良く似合う。僕はチャールズ街のピザ屋アッパー・クラスト・ピッツェリア(the Upper Crust Pizzeria)へ。そこで本日の一切れを頬張り、同じ通りのカフェ・ベッラ・ヴィータでごつごつのチョコチップが入ったミントのアイス・クリームを食べる。こうして数時間を過ごす。同級生とのパーティの前に訪れた、とても久しぶりの静かな時間だ。こういう時の一冊が「誕生日の子どもたち」であったのは幸運だった。</p>
				<p>主人公ミス・ボビット一流の言い回しにはいちいち痛快な気分にさせられる。「さあ、よく聞きなさい、プリーチャー・スター。私は恋人なんか欲しくないし、仮に欲しかったとしても、それはあなたじゃないわ。現にあなたは、レディーが部屋に入って来た時に立ち上がりもしないじゃない」。この台詞の主が10歳の女の子だなんて、実に英雄的じゃないか。彼女が退屈な田舎町を揺さぶる英雄譚は、もちろん、こんなものではない。</p>
				<p><img class="size-medium wp-image-1228 alignnone" title="IMG_0048" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/IMG_0048-300x225.jpg" alt="IMG_0048" width="300" height="225" /></p>
				<p><img class="size-medium wp-image-1229 alignnone" title="IMG_0049" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/11/IMG_0049-300x225.jpg" alt="IMG_0049" width="300" height="225" /></p>
				<p>破天荒な少女がバスの土煙とともに田舎の停留所に現れる。そんな出来事は、いつまでたっても垢抜けない小僧であるところの僕たちにとっては、やはり永遠の憧憬なのだろう。</p>
				<p>「メンフィスや、ニュー・ヨークや、ロンドンや、ハリウッドや、パリのような町の男の子たちもこんな風に振る舞うとでも思っているの?」なんて詰問されると、小僧たちはたじろいでしまう。だから小僧たちはいずれ、実際にどう振る舞えばいいものかと、それらの都市――あるいはボストンを――を覗いてみたりもする。結局のところ僕たちは未だにプリーチャー・スターやビリー・ボブのように未熟であって、そして幾ばくかはミス・ボビットのように外の町に夢見がちであることを、この短編は思い起こさせてくれる。</p>
				<p>これはコジツケになるかも知れないけれど、話は「世界を大いに盛り上げるミス・ボビットの団」のごときボビットのマイペースな企てを中心に回り、そう思うとボビットは涼宮ハルヒっぽくもある。彼女たちは田舎や地球に辟易していて、ハリウッドや宇宙を夢見るのだ。進行は三人称による叙述が主で、「私」は単独ではほとんど登場しない。中盤ようやくで「ミスターC」――カポーティ本人のように思える――と名が明かされる「私」はあくまでも観察者なのだ。それはちょっとキョンを思わせなくもない。</p>
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		<item>
		<title>ビアスタットとリーマン・コレクション</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Oct 2009 18:41:33 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				先週金曜日は金融専攻の一環でニュー・ヨークを訪問。いくつかの金融機関で朝食や昼食をともにしながら、投資銀行業務やヘッジ・ファンド業界の見通しなどを聴く。ちょうど投資銀行各行が7-9月期の好決算を発表した後だったこ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F31%2F134133"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F31%2F134133" height="61" width="51" /></a></div><div id="attachment_1214" class="wp-caption aligncenter" style="width: 310px"><img class="size-medium wp-image-1214" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/10/Bierstadt-300x179.jpg" alt="Source: The Metropolitan Museum of Art" width="300" height="179" /><p class="wp-caption-text">Source: The Metropolitan Museum of Art</p></div>
				<p>先週金曜日は金融専攻の一環でニュー・ヨークを訪問。いくつかの金融機関で朝食や昼食をともにしながら、投資銀行業務やヘッジ・ファンド業界の見通しなどを聴く。ちょうど投資銀行各行が7-9月期の好決算を発表した後だったこともあってか、ウォール街の回復を印象づける節もあったけれど、局地的な話はともかく様々な視点に触れられたのが収穫。あるヘッジ・ファンドの担当者が言っていた「あなたがドーナツを買うとき、あなたはドルを売っているんです」というセリフ、言われて見ればその通りだけど実に新鮮。さて、僕はこの視察旅行の合間を縫って、メトロポリタン美術館に滑り込む。寝不足と土砂降りの雨で憔悴していたけれど、この心境で観る絵にはまた別格の良さがあった。</p>
				<p><span id="more-1213"></span><br />
				前夜はボストンで会食があったので、結局ボストン発のバスに乗ったのは真夜中で、マンハッタンに到着したのは朝の4時。そこから、同級生の友人が持っているというダウンタウンのコンドミニアムに泊めてもらう。この持ち主は成功した起業家らしく、ウォール街で打ち合わせをするときのためにこの物件を買ったという。確かに、この物件はゴールドマン・サックスの目の前で、部屋の窓からはバンカーの机が覗ける。同級生と、ビジネスがうまくいったらこういうのを買おう、なんて子どもみたいな冗談を言い合ってから数時間の仮眠。早朝はまさに隣の投資銀行でレクチャーを受ける。</p>
				<p>それからは移動に次ぐ移動で、改めてマンハッタンがいつも想像以上に”縦長”なことを思い知らされるけれど、それすらもメトロポリタン美術館に行く時ほどではなかった。折りしもニュー･ヨークは土砂降りで、傘を持たずに濡れ鼠の僕は54丁目のホテルから何十台ものタクシーに乗車拒否に会いながら、それでも時間を節約するために北へ歩く。ようやくタクシーを捕まえる、というか半ばカー・ジャックのごとく乗り込んだのはセントラル・パークの南端だった。五番街は南への一方通行なので、タクシーを降りたマディソン街から西に向かって歩く1ブロックでさらにダメ押しのシャワーを浴びる。寝不足とストレスと土砂降りでボロ雑巾のようになって美術館に到着。フランダースの犬の最終回を思う。</p>
				<p>これでルーベンス展だったら死ねたけれども、常設展に行ったので生きた。というか、生き返った。絵画に敬意を払うべくトイレの紙タオルで体中の雨水を拭いたら、ビザンティン帝国の品々を通り抜け、近代絵画へ急ぐ。同級生との集合時間を考えたらあと45分しか居れないだろう。また雨に濡れるだろう。バスに4時間乗って帰ったら金融論の宿題をやらなければ。風呂に入らないと風邪をひきそうだ。そういえばバークレイズ・キャピタルで昼飯に与って以来何も食べていない。このデスパレートな心境で観て、僕は初めてルノワールが好きになった。それまではクッキーの化粧箱みたいな甘ったるさが鼻についたのだけれど、その甘美は疲弊した心身にどれほど染み入ることか。</p>
				<div id="attachment_1215" class="wp-caption aligncenter" style="width: 245px"><img class="size-medium wp-image-1215" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/10/renoir-235x300.jpg" alt="Source: The Metropolitan Museum of Art" width="235" height="300" /><p class="wp-caption-text">Source: The Metropolitan Museum of Art</p></div>
				<p>この「ピアノに向かう2人の少女(Two Young Girls at the Piano)」、美術館のウェブサイトで確認したら、ロバート・リーマン・コレクションのひとつだという。リーマン・ブラザーズはもはや消えてしまったし、数時間前に僕らが見上げた同社名物の電光掲示板も、今やまるで何事もなかったかのように別の社名を映していた。諸行無常を思わずにはおれない。けれど、帝国の栄枯盛衰が決まって博物館を残すことを思うと、このルノアールこそが事業的野心がついに打ち立てた金字塔に見える。成功した事業家の多くが後年世のために大いに散財するのは、アメリカ資本主義のいい一面だろうと思う。虎は死して皮を残す、と言うか。楽観的過ぎるかも知れないけれど。</p>
				<p>さて、印象派画家たちに癒され、次の展示室に足を運ぶや否や僕は息を呑む。アルバート・ビアスタットという画家の「ロッキー山脈、地上の頂 (The Rocky Mountains, Lander&#8217;s Peak)」という大作が眼前に現れたからだ。絵だけを観るとちょっと絵葉書的というか過度に演出的なタッチを感じなくもない。けれど、僕の知る限りアメリカの大自然というのは確かに居ながらにして大袈裟に劇的なところがあるので、心して素直に観る。猛々しい稜線と先住民の営みとの対比と、そしてそれらの不思議な均衡に、常に人々への挑戦を孕んだアメリカの原風景を思う。この国の若さの源泉は、挑戦を課すこの風土にあるのではないだろうか。</p>
				<p>54丁目のホテルに向かうまで、何十台かのタクシーはブレーキを踏んでもくれず、走って追いつたバスの運転手は首を横に振ってアクセルを踏み、おまけに僕は水溜りをくるぶしまで踏みつける。結局また全身ずぶ濡れで地下鉄に乗って僕は空腹のままバスに乗る。過酷だぜ、アメリカ。そして朝方同級生と言い合った冗談を思い出しながら、よし、ビジネスがうまく行ったら美術館に一室寄付してやろう、なんて復讐劇の白昼夢を見たあとで泥のように寝る。</p>
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		<item>
		<title>理不尽な人たち</title>
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		<pubDate>Sat, 31 Oct 2009 16:48:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				スローン校の必修科目に「組織プロセス論(Organizational Processes、略してOP)」というのがあって、これが面白い。「組織内の政治や文化も、組織戦略と等しく重要である」というのがこの [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F31%2F114855"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F31%2F114855" height="61" width="51" /></a></div><p><a href="http://dilbert.com/strips/comic/2009-05-23/" title="Dilbert.com"><img src="http://dilbert.com/dyn/str_strip/000000000/00000000/0000000/000000/50000/4000/500/54570/54570.strip.gif" border="0" alt="Dilbert.com" width="400"/></a><br />
				スローン校の必修科目に「組織プロセス論(Organizational Processes、略してOP)」というのがあって、これが面白い。「組織内の政治や文化も、組織戦略と等しく重要である」というのがこの科目の出発点で、組織内の政治や文化といった泥臭いものを扱っていく。確かに僕自身の経験を振り返ってみても、純粋な戦略論だけで人は動いたりしない。とはいえ、そうと分かっていても、戦略を絶対視したい気持ちも否定できない。だって、組織戦略ひとつだって十分過ぎるほど重い課題なのだから、さらに得体の知れない政治だの文化だのは御免蒙りたい。そして、そう思うからこそ、この科目が必修であることに感謝もするのだ。ビジネスマンとしての偏食を、スローン校の給食で否応なく矯正されている気分だ。<br />
				<span id="more-1202"></span><br />
				キャサリン・ケロッグ(Katherine C. Kellogg)教授のこの授業では企業のみならず様々な事例を扱う。エヴェレストの登山隊の遭難だとか、チャレンジャー号の打ち上げ失敗だとか、題材は尽きない。60年代にイェール大学で行われた<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%AE%9F%E9%A8%93">ミルグラム実験</a>の映像も見る。被験者である一般人が、実験者に言われるまま電圧を上げて隣室の第三者に電気ショックを与えていく、という空恐ろしいものだ。数十ボルトの電圧で「こんなのは嫌ですよ」と言っていた被験者も、「私はもう知りませんよ」と言いながら結局は数百ボルトの最大電圧まで上げてしまう。脅されているわけでもないのに。組織内のバイアスに無自覚でいられなくなる。</p>
				<p>チャレンジャー号の事例も、そうとは知らされぬままやったレースのゲームを通じて学ばされる。レースを開催したいというバイアスの下では、気温と不具合のデータが無意識のままどれほど好都合に解釈されることか。このゲームを設計したジョン・キャロル(John S. Carroll)教授は僕たちの校外コンサルティング・プロジェクトの顧問役でもあるのだけれど、彼は組織論を通じたリスク管理の専門家で、日本の原発の安全管理にも関わったという。昨日も「NASAがスペース・シャトルの打ち上げを延期したのでフロリダに行く日が変わりました。打ち合わせは別の日にしましょう。」というメールを送ってきて、ミーハーながらこういうのは実にMIT的で嬉しい。ともあれ、ハードな技術の塊のようなスペース・シャトルですらも、工学だけで飛び立つわけではないのだ。ならば、人間相手の商売ならばなおさらソフトな技術が要ることだろう。</p>
				<p>ところで、こういう学びを思い知らせてくれるのは、意外にも校外からの刺激だったりもする。ケネディ校のしゃんさんのブログ「<a href="http://shanindonesia.blog94.fc2.com/blog-entry-54.html">MBAではなくMPAに通う意味</a>」を読んで、課題を狭く設定することの功罪に改めて気づかされる。大きな問題をとりあえず細かくして、解決できるところだけを解決したところで、それは必ずしも”大きな問題”全体を解決したことにはならない。小さな一歩ももちろん喜ぶべきことだけれど、一方で「浅はかなビジネスが、不可逆的な形で、誰かの不幸を招いて」しまうこともあり得る。ビジネスにおいて戦略が問題解決のための道具のひとつでしかないように、ビジネスもまた世界の問題解決のための道具のひとつでしかない。これらの道具の限界に気づかせられる機会はいくらあっても足りない。効用を妄信させるだけの機会もまた、とても多いからだ。</p>
				<p>彼女のブログの下記の事例を読んで、合理の限界を思う。この話に出てくる男は明らかに非合理的で非生産的で、それだけでウンザリだ。けれど、彼を石で打てるほど完璧な人間など誰もいない。僕自身もまた誰かをウンザリさせるほど理不尽なのだろうと思うと――これは合理的な推論だろう――、もう、理不尽な僕たち同士でうまいこと折り合いつけて生きていきましょうよ、という半ば爽やかな気分になったりもするのだ。</p>
				<blockquote><p>その昔、ある貧しい国の貧しい村に、一人の女性が住んでいた。<br />
				夫は、家族を捨てて、街に出たきり帰ってきていなかった。<br />
				彼女は、子供を抱え、仕事もなく、困り果てていた。<br />
				そこを訪ねた開発機関の職員に、彼女は機織の仕事をしたい、と訴えた。<br />
				心をうたれた職員は、もろもろの調整を進め、織り機の調達を助け、販路を確保し、彼女が機織ビジネスをできるようにした。<br />
				彼女は機織を始め、ビジネスは順調に拡大し、近所の女性を雇うまでになった。<br />
				数年後、職員がまた村を訪ねてみると、彼女はいなかった。<br />
				もう街に出て、別の家族を作っていた前夫が、彼女の村での活躍を聞いて、彼女を殺してしまったのだ。</p></blockquote>
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		<item>
		<title>経済紙からガラムの香り</title>
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		<pubDate>Wed, 28 Oct 2009 19:56:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				本日付のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に、「インドネシアのこのタバコ、FDAにとっては葉巻とは似て非なるもの(To the FDA, This Indonesian Smoke Is Close bu [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F28%2F145639"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F28%2F145639" height="61" width="51" /></a></div><div id="attachment_1188" class="wp-caption aligncenter" style="width: 310px"><img class="size-medium wp-image-1188 " title="Kretek" src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/10/Kretek-300x118.jpg" alt="Source: Getty Images" width="300" height="118" /><p class="wp-caption-text">Source: Getty Images</p></div>
				<p>本日付のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に、「インドネシアのこのタバコ、FDAにとっては葉巻とは似て非なるもの(To the FDA, This Indonesian Smoke Is Close but No Cigar)」という記事が載っていた。クローヴを香料としたタバコを巡る米国の食品医薬品当局(FDA)と輸入業者との議論を報じたものだ。FDAが香料つきの&#8221;紙巻タバコ&#8221;が子どもを誘惑するとして、これを禁じたのに対し、輸入業者が「これは&#8221;葉巻&#8221;だ」と言い合っているというトホホな状況。ちなみに、メンソールの禁止は大反対にあってFDAも例外としたというので、どっちもどっち。そんな泥仕合をよそに、この記事には妙にロマンをそそるものがあった。</p>
				<blockquote><p>
				「爆ぜる音が聞こえるだろう？」とセティアントコ氏は言う。「だからこれをクレテックと呼ぶんだ。この音だよ。」彼はタバコを燻らせて息を吸い込む。「こいつは正真正銘の本物だ」、と彼。「魚釣りに行った子どもの頃を思い出させる。いま自分がアメリカにいるという気がしないよ。おかしいだろう、なぁ？」<BR><br />
				&#8220;Hear that crackle?&#8221; said Mr. Setiantoko. &#8220;That&#8217;s why we call them kretek. It&#8217;s the sound.&#8221; He took a drag and inhaled. &#8220;This is really authentic,&#8221; he said. &#8220;Makes me think of my childhood, going fishing. I feel like I&#8217;m not in America. Crazy, huh?&#8221;<BR><br />
				(WSJ &#8220;To the FDA, This Indonesian Smoke Is Close but No Cigar&#8221;)
				</p></blockquote>
				<p>クレテックのタバコというと、グダン・ガラムを思い出させる。僕の高校ではこれがちょっとしたアイテムで、みんな、プール・バーでこいつを吸うことが何かを意味するような気がしてたんだ。おかしいだろう、なぁ？ 香料つきのタバコが子どもを誘惑する、というFDAの指摘は残念ながら的を射ているかも知れない。それにしても、WSJには時折、まるで短編小説のような記事が載るのが面白い。紙巻タバコと葉巻の違いを巡る論争なんて、それ自体がもう、紫煙に似合う話題だけれども。</p>
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		<item>
		<title>いまさらツイッターにハマる</title>
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		<pubDate>Wed, 21 Oct 2009 03:04:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				ツイッターは議論をするには「帯に短したすきに長し」だと思っていたけれど、気づいてみたら僕の思い付きなど大抵は「帯に短したすきに長し」だった。
				ブログで書きそびれてそのまま忘れていく幾多の話題を書き留めるの [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F20%2F220458"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F20%2F220458" height="61" width="51" /></a></div><p>ツイッターは議論をするには「帯に短したすきに長し」だと思っていたけれど、気づいてみたら僕の思い付きなど大抵は「帯に短したすきに長し」だった。</p>
				<p>ブログで書きそびれてそのまま忘れていく幾多の話題を書き留めるのに、ツイッターは想像以上に重宝。さらに、即時性もインタラクティヴィティも高い！</p>
				<p>(これで140文字)</p>
				<p>そんな矢先に磯崎哲也氏にフォローしてもらって有頂天になっていることもあり、つぶやき活動の場をツイッターに移すことに。 ブログを更新したらツイッターで告知します。</p>
				<p><a href="http://twitter.com/TheSyntaxError">http://twitter.com/TheSyntaxError</a></p>
<img src="http://feeds.feedburner.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~4/nudBBhY2tnA" height="1" width="1"/>]]></content:encoded>
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		<title>笑われるような夢でなければ – ダイアン・ガーニック氏講演</title>
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		<pubDate>Wed, 14 Oct 2009 17:54:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				昨日、昼休みに何気なく出席した講演で感動する。この講演はSWIM(スローン・ウィメン・イン・マネジメント)という経営を志す女性のためのクラブの主催なんだけれど、僕を含めて男性もちらほら。登壇者のダイアン・ガーニッ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F14%2F125449"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F14%2F125449" height="61" width="51" /></a></div><div id="attachment_1166" class="wp-caption alignnone" style="width: 310px"><img src="http://www.thesyntaxerror.net/wp-content/2009/10/Garnick-300x225.jpg" alt="Source: Wikimedia (Hofstra zarb 11)" title="Garnick" width="300" height="225" class="size-medium wp-image-1166" /><p class="wp-caption-text">Source: Wikimedia (Hofstra zarb 11)</p></div>
				<p>昨日、昼休みに何気なく出席した講演で感動する。この講演はSWIM(スローン・ウィメン・イン・マネジメント)という経営を志す女性のためのクラブの主催なんだけれど、僕を含めて男性もちらほら。登壇者のダイアン・ガーニック(Diane Garnick)氏はインヴェスコ社の投資ストラテジスト。「ランチにもありつけるし」なんて軽い理由で数ある講演のひとつとして顔を出した僕は、しかし、すぐに彼女のダイナミックな語り口と半生、として人生哲学に魅了される。<br />
				<span id="more-1165"></span><br />
				メリル・リンチやステート・ストリートにおける資産運用で評価を上げ、テレビや雑誌にも取り上げられるというガーニック氏、いつも聞かれる質問は「どうやって成功したの?」というものだという。</p>
				<p>ニュー･ヨークの貧しい母子家庭で育った彼女は、ある日、裏庭で夢想に耽っていたという。「もっとお金があったら」とか「ママがもっと優しかったら」とか。ところが夕食だと呼びつけられて戻ると、出されたのは紙皿の上のホット・ドッグで、「ケチャップはないからね!」と母親に怒鳴られたという。「こんなの最低(This sucks)」という思いが彼女の原点のようだ。ところが、ガーニック氏は15歳で長女を出産し、中学校を中退。</p>
				<p>スーツを決め込んだキャリア・ウーマンを目の前にして、僕は目と耳を疑う。ウォール・ストリートはおろかメイン・ストリートでだって、中学中退の10代の母親が成功するのは大変だろうに。ところが、ガーニック氏のエネルギーはすごい。出産後に学校に復帰して、4学年分を2年間で修了して高校を卒業。高校卒業後は数年間子育てをして、地域のカレッジに進学。2年生の時にUSAトゥデイ紙の「スター学生チーム」に選出される。</p>
				<p>ガーニック氏の真骨頂はまさにここなのだけれど、USAトゥデイ紙の取材で将来の夢を訪ねられた彼女は「連邦準備制度理事会の議長」と答えて周囲を笑わせたという。振り返って彼女は、「もしあの時に私が『ええと、どこかの銀行の支店のマネージャーかしら』と答えていたらそれすらも実現できていなかったでしょう」という。笑われるような大きな夢と、それに向かう小さくても具体的な一歩――それが成功の鍵だ、と彼女。</p>
				<p>お腹が空いた人には食べ物をあげることができるけれど、希望がない人に希望を与えるのは簡単ではない、とガーニック氏は言う。彼女自身も、多くの良き指導者たちに出会っていなければ彼女の人生は全く変わっていただろうという。ただし、一人の指導者に多くを期待しすぎるのはリスキーなので、「現代ポートフォリオ理論」に従って(笑)、それぞれの良いところを学ぶために良き相談相手を何人も持ったという。</p>
				<p>さらにガーニック氏は、自分の特性とハートに沿ったことをすれば必ず成功するし、そうでないものをいくらやってもダメ、という。彼女は、人とコミュニケーションするのが大好きで、さらに相手を和ませる能力があるという――僕たちはそれを目の当たりにしている。そしてガーニック氏はその例として、ユーモアのために硬い社風のアメリカン航空で評価されなかった客室乗務員が、サウスウェスト航空に移って大成功した話をする。</p>
				<p>確かに企業の文化を変えることもできるかもしれないけれど、そんなことに才能を費やしていたら、「あなたが」本当に実現すべき成果が実現できないでしょう――という。</p>
				<p>そして話はより具体的な助言に移って、採用面接や報酬交渉のコツを伝授してもらう。面白いのはガーリック氏、学生時代に15回の面接を受けて16社から内定をもらったという。1社は面接すらしていないのに「あなたの噂を聞きました。当社に来てください。」とオファーを出したらしい。ちなみに報酬交渉のコツは、自分が追加した収益と自分にかかる間接費を明確に把握することだという。</p>
				<p>「私はXドル貢献しました。もちろん経理部や法務部にYドル払わないといけないのもよく分かります。けれど、X‐Yドルのうち幾らかは私たちで分けましょう」というのがガーニック流らしい。逆に「教育費や家賃でZドル必要なんです」とか「私はあの同僚より働いています」というのは「で、だから?」で終わってしまう上に印象も悪いので逆効果だとか。</p>
				<p>そんな職場での少々世知辛い(?)テクニックを紹介するガーニック氏、一方ではレディース・イン・レッド(The Ladies in Red)という、独身女性による社会貢献の団体を立ち上げている。その<a href="http://www.dianegarnick.com">ウェブサイト</a>で彼女は次のように書いている。</p>
				<blockquote><p>
				貧しさの中で育ったせいで、私は、車や家を持つ人たちだけでなく、ただ食卓に食べ物があるという人たちですら、分け与えるべきものを持っていることが分かるようになりました。(略) 今夜お腹を空かせて寝る子どもたちにとっては、お腹が鳴らないことが豊かさなのです。そんな子どもたちは、あなたが援助を始めるためにはまずひと財産築かなければならない、などとは思わないでしょう。
				</p></blockquote>
				<p>まさにそんな子ども時代を送ったであろう彼女が、本当にひと財産築いて、今それを社会を還元しつつある。さらに彼女が中学生の時に生んだ長女と、その後に生まれた次女たちはいま、大学院で精神科医だかセラピストだかを目指して勉強しているという。自分の生活を支えられて、娘達を学校に行かせて、さらに彼女たちが世の中の役に立つことを目指しているなんて素敵でしょう――とガーニック氏は笑う。逆境に負けない底力の持ち主ってのは凄いなぁ。脱帽。</p>
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		<item>
		<title>愛と幻想のフェティシズム</title>
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		<pubDate>Wed, 07 Oct 2009 18:59:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				
				8月のある夜、留学生同士で行ったハーヴァード・スクウェアのイタリア料理屋でのこと。コスタ・リカから来たMが、「日本では裸の女性に刺身を盛るって本当?」と尋ねるものだから、その不意打ちに僕は窒息しそうにな [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F07%2F135930"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F07%2F135930" height="61" width="51" /></a></div><p><object width="480" height="295"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/DdnAxvus_Co&#038;hl=en&#038;fs=1&#038;"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/DdnAxvus_Co&#038;hl=en&#038;fs=1&#038;" type="application/x-shockwave-flash" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true" width="480" height="295"></embed></object></p>
				<p>8月のある夜、留学生同士で行ったハーヴァード・スクウェアのイタリア料理屋でのこと。コスタ・リカから来たMが、「日本では裸の女性に刺身を盛るって本当?」と尋ねるものだから、その不意打ちに僕は窒息しそうになる。さて、意外に難しいのがその返答で、女体盛は存在しないとも存在するとも言いがたい。まるでサンタ・クロースのように、幸か不幸か僕は人肌に温まった刺身など食べたことはないものの、ファンタジーとしては確かに見聞きしているのだ。初音ミクのロボット化を昨晩知人に教わるに至り、僕たちが温めてきた妄想力こそが日本の活力になるのではないか、と半分本気で思う。<br />
				<span id="more-1157"></span><br />
				2005年にロサンゼルスに駐在したときに日本のアニメやマンガを扱う店を覗くと、そこには「ヘンタイ(Hentai)」というコーナーがあって成人向け作品が並んでいる。ちなみにその年はサン・ディエゴやアナハイムなどカリフォルニアの都市だけでなく、メリーランド州のボルティモアやインディアナ州のインディアナポリスなどで開かれた、日本マンガ/アニメのオタクの祭典をいくつか視察した。会場の熱気に触れるにつれ、日本のポップ・カルチャーが孕む――変態とは言わないまでも――フェティシズムが持つ貫通力を感じた。</p>
				<p>日本のフェチに刺さってしまうのはもちろん一部の人たちなのだけれど、その刺さり方は恐ろしく深い。そして、歌うプログラムの擬人化とそのロボットの登場を見て、いよいよ日本の独創というか独走を確信する。スイスの時計産業のように、もう誰も敢えて参入しようと思わない孤高の極みで、日本は日本でせっせと日本流のファンタジーに磨きをかけるのも、あながち悪い話じゃないような気もしてくるのだ。現代美術における村上隆作品の商業的成功は心強い先行事例かも知れない。</p>
				<p>ちょうど僕は、ここ最近「日本人は勤勉だから日本は大丈夫」という論に何度か出合って違和感を覚えていた。第一に、日本人以外にも勤勉な人たちはいるし、「追いつけ追い越せ」のハングリーさが彼らの勤勉さに油を注いでいる。第二に、そのハングリーさという点では、幸か不幸か日本人はかつてほどそれを持ち合わせておらず、日本人の勤勉さは燃料切れになるかも知れない。第三に、日本の経済成長は勤勉さよりもマクロな環境に拠るところが大きかったのではないか、というそもそも論も僕は捨てきれない。</p>
				<p>そんな訳だから、Lilacさんのブログで「<a href="http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/483d1e1a7a29961ad6ce9e11cb5d7506">日本企業が「日本らしさ」を捨てていく時代</a>」を読んで、僕は膝を打つ思いがした。よりフラットな競争環境で日本だろうが中国だろうが強いプレイヤーが勝つ、というストーリーのほうがずっと、日本企業が日本企業であるがゆえに勝つ、という神話よりも説得力を持つように感じたからだ。さらに、日本企業はもはや日本人従業員と完全にイコールではないし、外国企業と日本人従業員もまた排他的な関係ではない。</p>
				<p>それで「日本人の強み」なんてことを考えて悶々としていたところに、救世主のごとく輝いて見えたのが初音ミクのロボット。こんなの創るの現時点で日本人だけだし、近い将来の参入も予測し難い。ファンタジー立国、というのはどうかなぁ。ある人は、利便性を訴える文明財ではなくて、感性に訴える文化財こそが日本の次の戦場だと話していた。まぁ、立国はさすがに大仰だとしても、この手のフェティシズムで世界的に成功する企業がいくつか出てきてもいいよなぁ。そしてロンドン証券取引所あたりにしれっと上場、とか。</p>
				<p>参考1: 「<a href="http://www.asmenews.com/files/3wekmgf7.html">究極のエロ本 vs 至高のエロ本</a>」  (via Rさん) 単純に笑えるのだけれど、デジタル化と伝統、そして個々人がかける情熱の物語として示唆的。この3点はまさに、音声合成技術とからくり人形の伝統を含む初音ミクのロボット化にも通じるのではないかと。</p>
				<p>参考2: 「<a href="http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1319034.html">女子高生っぽい香水を DS に振りかけ 「ラブプラス」 を楽しむ人々</a>」(via Sちゃん)  恋愛シミュレーション・ゲーム――というジャンルの存在自体もすごいけど――で、臨場感を増すためにゲーム機に香水をかけるとか、完全に日本人の独壇場かと。</p>
				<p>皆様、トホホな情報の提供、ありがとうございます(笑)</p>
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		<item>
		<title>僕に踏まれた町と僕が踏まれた町</title>
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		<pubDate>Mon, 05 Oct 2009 04:47:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				僕はパスポートのページを繰って、スタンプから旅の記憶を思い出すのが好きだ。けれど、パスポートは1冊失くしてしまったし(しかも機内で!)、僕の記憶力は加速度的に落ちつつある。いつかしっかり記録を残したいと常々、けれ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F04%2F234746"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F04%2F234746" height="61" width="51" /></a></div><p>僕はパスポートのページを繰って、スタンプから旅の記憶を思い出すのが好きだ。けれど、パスポートは1冊失くしてしまったし(しかも機内で!)、僕の記憶力は加速度的に落ちつつある。いつかしっかり記録を残したいと常々、けれど細々と思っていたところに、フェイスブックでトリップ・アドヴァイザーのいい地図を見つけた。留学中の旅の目標は、アフリカと南米!</p>
				<div id="ta_travelmap" style="width: 430px;"><img src="http://www.tripadvisor.com/CommunityMapImage?id=37603901&amp;type=TRIPADVISOR&amp;size=LARGE" alt="" /></p>
				<ul id="ta_links">
				<li>Create your own <a style="font-size:10px; font-family:Verdana, Arial, Helvetica, sans-serif; color:#3860B0; text-decoration:none;" href="http://www.tripadvisor.com/MemberProfile-cpt">travel map</a> or <a style="font-size:10px; font-family:Verdana, Arial, Helvetica, sans-serif; color:#3860B0; text-decoration:none;" href="http://www.travelpod.com/">travel blog</a></li>
				<li><a style="font-size:10px;font-family:Verdana,Arial,Helvetica,sans-serif;color:#3860B0;text-decoration:none;" href="http://www.tripadvisor.com/Flights">Flights</a> comparison at TripAdvisor</li>
				</ul>
				</div>
				<p><script src="http://www.tripadvisor.com/MapEmbed?mid=37603901&amp;nop=true&amp;frm=fb&amp;Version=CHEAP_FLIGHTS_019"></script></p>
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		<item>
		<title>清掃婦を見殺しにしない社会設計</title>
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		<pubDate>Sun, 04 Oct 2009 05:24:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				「赤ひげ神話」と日本の頭痛を書いたら、日本で医師として活躍中のMさんから次のようなコメント(抜粋)が。伝聞なので多少の誇張はあるとしても、それでも、有り得る話だよなぁ。こういう話を聞くと、日本人医師や日本社会の包 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F04%2F002407"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F04%2F002407" height="61" width="51" /></a></div><p><a href="http://www.thesyntaxerror.net/2009/09/28/233711">「赤ひげ神話」と日本の頭痛</a>を書いたら、日本で医師として活躍中のMさんから次のようなコメント(抜粋)が。伝聞なので多少の誇張はあるとしても、それでも、有り得る話だよなぁ。こういう話を聞くと、日本人医師や日本社会の包容力を感じる。社会としてはこの貴重な包容力を当然のものとしないで、貢献者にちゃんと報いて、社会全体の安心度を維持するデザインが必要だと思う。アメリカ社会の殺伐さは真似ても利益がなさそう。</p>
				<blockquote><p>先輩医師から聞いた話です。アメリカであった脳外科だか救急だか忘れましたが、何かの学会で、その大きな会場の清掃係のおばさんが脳梗塞だか心筋梗塞だかで突然倒れたらしいけど、その人に反応して集まった医者は日本人だけだったとか。アメリカやほかの国の医師は、清掃かかりの人は、自分たちの提供する医療を受けるだけの保険に入れていないと判断して、近寄ることもしなかったとか。</p></blockquote>
<img src="http://feeds.feedburner.com/~r/thesyntaxerror/xlGG/~4/N66IlvItqcs" height="1" width="1"/>]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>ヴォーゲル教授講演「日本の半世紀の回顧録」</title>
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		<pubDate>Sun, 04 Oct 2009 04:00:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>
		<category><![CDATA[Ezra Vogel]]></category>
		<category><![CDATA[ボストン日本人研究者交流会]]></category>

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		<description><![CDATA[				ボストン日本人研究者交流会の主催で、エズラ・ヴォーゲル教授の講演があった。回顧録という演題ゆえに特定の論点を掘り下げるという講演ではなかったけれど、それでも、この講演は日本の現代史を振り返るいい機会となったし、例 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F03%2F230021"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F10%2F03%2F230021" height="61" width="51" /></a></div><p>ボストン日本人研究者交流会の主催で、エズラ・ヴォーゲル教授の講演があった。回顧録という演題ゆえに特定の論点を掘り下げるという講演ではなかったけれど、それでも、この講演は日本の現代史を振り返るいい機会となったし、例えば「日本人の家族生活」というような新しい視点もを与えてくれた。備忘のため、メモをここに残しておこうと思う。<br />
				<span id="more-1150"></span><br />
				教授が冒頭に挙げた日本人との交遊録のなかに雅子妃や竹中平蔵氏が挙がることもキャッチーではあった。けれど、教授の当初の研究は「日本人の家族生活」であったと聞いて、僕はちょっとした衝撃を覚えた。教授はそれが日本の政治と経済を知る上で役立ったという。それを動的に捉えたら、例えば個々の家庭生活や家族観の変化もまた、日本の社会全体の変化や行く末と無関係ではないだろう。ニュースで耳目を集める児童虐待や育児放棄の問題がふと頭をよぎる。家族が傷んで社会が傷まないはずがない、と今更思う。</p>
				<p>ともあれ、50年前に教授が日本を訪れた時、その社会は経済的・物質的に遅れてはいるものの、――例えば「再来年にテレビを買う」ための――勤勉と貯蓄が見られたという。また、「将来のためには勉強が大事」という母親が子供の受験に一喜一憂していた様子も語られた。個人的には教授が池尻に住んでいた、というのは地元ネタとして面白かったけれど。ともあれ、アメリカにとって未知である日本の社会構造の強みを感じた教授は「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」を著すことになる。</p>
				<p>社会構造の強みとして教授は、1)義務教育の水準、2)他の国から学ぶ姿勢、3)会社に対する忠誠、4)長寿、5)優秀な官僚などを挙げていた。面白かったのは、当時の日本は日本自身の強みに無自覚で「外国の方が常に優れている」と信じていた、という教授の指摘。教授は「ハーヴァードの教授が良いと言うから日本も良いのかも知れない」と日本人も思うようになったのかも知れない、と冗談交じりに言っていた。日本自身が第一に日本の隆盛を予感できなかったのだとしたら、それは凋落についても起こるのではないか、というのがこの話で僕が感じた懸念だ。</p>
				<p>近年について教授は、教育水準など「日本の良さはまだ残っている」とした上で、民主党政権は官僚の強みを過小評価しているであろうこと、民主党が与党批判を超えた政策立案と遂行を経験していないこと、などを指摘。ただし、民主党は与党として変化するであろうから、米政府は新政権をすぐに批判しない方が良い、とうのが教授の論。その上で、教授は日本の将来にとって重要と思われる論点を次のように挙げた。</p>
				<p>第一に、国家戦略のための組織が物足りないこと。かつては、吉田茂が「吉田学校」として首相候補に通産・大蔵・外務を経験させて将来に備えていたり、経団連が産業界をまとめて国益に寄与したり、あるいは大平正芳や中曽根康弘が学者グループを組織するなどして国家戦略を実現していたという。一方で現在は、中国などが多数の研究所を擁しているのに比べ、日本は国家戦略のための中心的な組織が物足りないという。</p>
				<p>第二に、歴史問題をはじめとする日中関係への配慮が足りないこと。例えば日本は中国に対して謝罪と開発援助を行ってきたものの、国家よび企業による援助が中国であまり知られていないことを指摘。また、教育の問題として日本の若者が第二次世界大戦について無知であることなどが、日中関係で潜在的な問題となることを示唆していた(と思う。教授の日本語たまに聞き取りにくいんだよなぁ)。教授は、読売新聞の渡辺主筆と朝日新聞の若宮論説主幹が議論した(<a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E9%9D%96%E5%9B%BD%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%B0%8F%E6%B3%89%E9%A6%96%E7%9B%B8%E2%80%95%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%81%92%E9%9B%84%E3%83%BB%E8%AA%AD%E5%A3%B2%E6%96%B0%E8%81%9E%E4%B8%BB%E7%AD%86vs-%E8%8B%A5%E5%AE%AE%E5%95%93%E6%96%87%E3%83%BB%E6%9C%9D%E6%97%A5%E6%96%B0%E8%81%9E%E8%AB%96%E8%AA%AC%E4%B8%BB%E5%B9%B9-%E3%80%8C%E8%AB%96%E5%BA%A7%E3%80%8D%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4022501820">これ</a>のことだと後で知る)ような試みを続けるべきだと言う。</p>
				<p>最後に、日本のサーヴィス産業の国際化が不十分であること。教授は、日本は製造業によって立国したとした上で、現在は労働コストが高すぎて将来的には製造業による競争力の維持は難しいだろうと言う。そこで、日本は世界に向けたサーヴィス産業を展開してはどうだろうか、と提案。この点について僕の疑問は、高度経済成長は円安や安定した資源価格など外的要因に支えられた面も多く、現在の日本がサーヴィス産業で外貨を稼ぐ競争力の源泉はどこにあるか？というものだ。その旨を質問したところ、教授は日本の金融機関は保護主義の結果としてニュー･ヨークや香港のような競争力を持っていない点や、例えばシリコン・ヴァレーにおける研究への参画はインドや中国に遅れを取っている点などを指摘した上で、それでもホテルなどのサーヴィス水準は世界的に見ても高いのではないかと言う。確かにそうだとは思うけれど、帝国ホテルが世界展開して――例えばトヨタ車ほどに――商業的に成功するか、というイメージも沸かないんだよなぁ。</p>
				<p>面白いのは講演後の飲み会で、例えば上記に関してはアメリカの大学院でホテル経営について勉強された方と話す機会に恵まれたりして、その道の専門家と僕のような素人が話をさせてもらえること。他にも医薬品の合成やら大気の分析やら、あるいは材料工学やら生殖科学やらの研究者とビールを酌み交わしながら話ができるのはともかく楽しい。こういう人たちとお話していると日本の未来は安泰！という気持ちが沸く一方、それぞれの分野で日本の存在感(の薄さ)を聞いたりすると僕の慎重論はますます勢いを増してしまったりもして。まぁ単に憂国ぶっても仕方ないので、いいビジネスを生み出すことで日本の強みに貢献できたら、なんて思う深夜零時。</p>
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		<title>「赤ひげ神話」と日本の頭痛</title>
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		<pubDate>Tue, 29 Sep 2009 04:37:11 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>
		<category><![CDATA[Ezra Vogel]]></category>
		<category><![CDATA[ヴォーゲル塾]]></category>

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		<description><![CDATA[				ハーヴァード松下村塾、通称「ヴォーゲル塾」での最初の議題のひとつは、日本の医療についてだった。その場には日本や海外で経験を積んだ医師の方が多くおられたので、僕には縁遠い医療の現場を知るいい機会にもなった。アメリカ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F233711"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F233711" height="61" width="51" /></a></div><p>ハーヴァード松下村塾、通称「ヴォーゲル塾」での最初の議題のひとつは、日本の医療についてだった。その場には日本や海外で経験を積んだ医師の方が多くおられたので、僕には縁遠い医療の現場を知るいい機会にもなった。アメリカはもとよりドイツやニカラグアの医療と比較する議論の中で、特に印象的だったのは「赤ひげ神話」という単語だった。この興奮覚めやらぬまま帰宅して読んだLilacさんのブログ記事「<a href="http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/c4bb8bee769be56d567119778a79d5cd">技術者が金儲けして何が悪い？－頭脳流出のススメ</a>」にも通底するテーマを感じた。日本社会は本当に人材に報いているのか。<br />
				<span id="more-1142"></span><br />
				日本の医師の過労について話が及んだ時、ある方が人口1,000人当たりの医師数を話して下さった。日本は2.7人でアメリカは3人ほどだと言う。これだけでは日本の状況が劣悪とも言えないと思ったので、需要の質についても訊いてみた。するとやはり、(たかだが)38度の熱で深夜3時に小児科医に電話をするような親がいるなど、日本の皆保険制度に”ただ乗り”するような事例が少なくないという。</p>
				<p>日本の医療サーヴィスの質は総じて高い、というのは参加者がほぼ意見を一つにするところだったけれど、その質の高さが医師の犠牲に成り立っているという印象は拭えなかった。ある医師は、年配の医師たちの多くは「赤ひげ神話」が誤っていたと考えている、と話してくれた。己を二の次にして医療に専念する医師像に対する業界内での反省があるようだ。ある人は、日本人がその誠実さで職務に当たる限り日本の優位は揺るがない、という旨の発言をされていた。僕もそれには賛成なのだけれど、次のような疑問が頭をもたげる。日本社会は専門職の善意を食いつぶしていて、その熱意を保ち高める仕組みを欠いているのではないか?</p>
				<p>例えば中央省庁が輸出産業として期待を寄せるアニメ産業でも、末端のアニメーターの時給は500円を切るとも言われ、彼らはいわば夢という霞を食べて生きる仙人のような存在にも見える。けれど、アニメーターに仙人がいるはずもなく、この経済状況から業界を去る人も少なくないだろうし、さらに、このような状況を見て業界を諦める人もさらに多いだろう。同様のことが医師――特に産科医と小児科医――でも起きているようだ。</p>
				<p>海外で人気のアニメにせよ、米国であらためてその水準の高さを思う日本の医療にせよ、その競争の源泉である人材を外側から動機づける仕組みは弱い。「医者は使い捨ての状況」とある医師は言う。愛国心に訴えた特攻が持続的であるわけもなく、さらにそれは、効果的ですらないかも知れない。そんな会合を後にして読んだLilacさんのブログには、次のようなことが書いてあった。</p>
				<blockquote><p>(引用者注:MITの)工学部修士を出ると、新卒で、平均で86,000ドル（約860万円－100円換算）も基本給がもらえるらしい。ボーナスを入れると10万ドルだ（約1000万）。更に博士を卒業して、企業に勤めると、平均で106,000ドル（約1060万）の基本給に、ボーナスが2万ドル（約200万円）も付くらしい。すごいね。日本の技術者が生涯かけてやっと到達する年収に、MITの卒業生は、卒業後すぐに到達するんだそうです。
				</p></blockquote>
				<p>ヴォーゲル塾のもうひとつの議題は「民主党新政権と外交政策」だったのだけれど、ここで話題になった「日本の技術の優位」についても、上記の記事を読むとその競争力を支えている技術者への待遇は必ずしも「競争的」でないことが伺える。アメリカで様々な求人を見て、多くの企業は報酬の額を開示しないものの、報酬の項目に「competitive」という単語をしばしば書いている。要は「うちの給料はよそに見劣りしませんよ」ということで、その真偽はともかく、「組織間には人材獲得競争がある」という社会の前提があるのが面白い。</p>
				<p>報酬や労働環境が職業的動機の全てではもちろんないけれど、しかし、かといってそれらを社会や雇用者は軽視すべきではない。人材を過小評価し続ければ、いずれ彼らは他の組織や他の国に移ってしまうだろう。のみならず、現に医療で起こっているように、社会にとって必要な人材をその社会自身が再生産できなくなってしまう。企業経営者の報酬については議論が分かれるとしても、例えば医師や技術者の待遇については日本社会として大いに改善の余地がある、というのは確かだろう。日本の頭脳が疲弊してしまうなんて、社会にとって頭痛の種以外の何物でもない。</p>
				<p>もっとも、この議論は長期的には社会善の拡大再生産を志向するものとしても、短期的にはパイの再配分になる。医師や技術者が「値上がり」したら不都合な人もまたいるだろう。その中には身寄りのない老人から38度の熱で病院に電話する親まで、需要の質にも差があるはずだ。これは犯人探しのようで全く人気を取れる仕事ではないだろうけれど、日本社会の無駄あるいは”ただ乗り”を見極めて是正する作業、今後の社会的課題になるのではないだろうか。やれやれ、これも本当ならば頭の痛い話だなぁ。</p>
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		<title>日本の戦列 – ハーヴァード松下村塾</title>
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		<pubDate>Tue, 29 Sep 2009 03:18:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>
		<category><![CDATA[Ezra Vogel]]></category>

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		<description><![CDATA[				きょう、ハーヴァード大学ライシャワー日本研究所のエズラ・ヴォーゲル(Ezra Vogel)教授のお宅にお邪魔して、氏の私塾であるハーヴァード松下村塾に参加した。79歳のヴォーゲル氏は矍鑠としていて、流暢な日本語で [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F221848"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F221848" height="61" width="51" /></a></div><p>きょう、ハーヴァード大学ライシャワー日本研究所のエズラ・ヴォーゲル(Ezra Vogel)教授のお宅にお邪魔して、氏の私塾であるハーヴァード松下村塾に参加した。79歳のヴォーゲル氏は矍鑠としていて、流暢な日本語で我々を迎えてくた。「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」の著者である氏の邸宅は日本画や日本人形が飾られているというだけでなく、壁紙まで竹の柄だった。そんな米国随一の知日派である教授から聞いた「日本は民主的になりすぎたかも知れない」という言葉は、僕が薄々感じていた問題意識を掻き立てるものとなった。<br />
				<span id="more-1140"></span><br />
				ヴォーゲル邸には、ハーヴァード大学行政大学院ケネディ・スクールや同大学公衆衛生大学院、さらにはタフツ大学法律外交大学フレッチャー・スクールなどから20人ほどの日本人学生が集まった。その僕たちを前にヴォーゲル教授は、次のようにこの私塾の目的と氏の問題意識を話してくれた。</p>
				<p>まず、この私塾が始まったのは10年ほど前に遡る。教授の目には、日本の学生は帰国するとそれぞれの組織で忙殺されて「全体像」を描く時間がないように見えたという。また、日本は個々人が各々の道を追求できるほどに成功を収め、それぞれの官僚(的)組織の中での忠誠心を強め、「国家を全体として」考えることが少なくなったと氏は感じたという。そこで、氏が50年前に初めて訪れた日本で触れた人々の優しさに「恩返し」――と彼は日本語で言った――するために、この私塾を始めたという。</p>
				<p>教授はまた、「自分を吉田松陰になぞらえるつもりはないけれど」と断った上で、国家の為に個人が何を為すべきか、を考える場という意味でこの私塾を「ハーヴァード松下村塾」と名付けたという。これだけでも氏の日本への思いに身震いするほどだったけれど、僕は教授の次の言葉に返す言葉を失った。各々の道を追求して国家全体について考えることが少なくなったことについて、教授は、「日本は民主的になりすぎた(too democratic)のかも知れません」という。</p>
				<p>「too democratic」の適当な訳語が見当たらないけれど、僕なりに、国際競争に対する戦列の乱れ、という形でひとまず理解した。「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」がベストセラーになった1979年は奇しくも僕が生まれた年でもあるけれど、当時はつまり「ナンバー・ワン」の基準が何であるかとか、「ナンバー・ツー」がどの国であるか、ということが自明だったのだろう。翻って今の日本を支配しているのは「No.1にならなくてもいい／もともと特別なOnly One」(槇原敬之「世界に一つだけの花」)という気分ではないだろうか。</p>
				<p>その平和で肯定的な気分自体は喜ばしいものだとしても、一方でそれは、「オンリー・ワン」に甘んじて国家戦略を軽んじても構わない、ということではない。その意味では「too democratic」は、リーダーシップ不在という皮肉な意味での一億総中流、ともとれる。この私塾の参加者は現職の国家公務員や医師、そして国際開発や国際機関を志す方々など各方面のリーダー達で構成されていて、海を渡ったボストンでありながら――あるいは「だからこそ」――日本を語り合うには実に魅力的な環境となっている。</p>
				<p>必修科目の宿題で「時間がない」というのは言い訳を超えた切実な事実だけれど、この私塾が僕にとってまたとない成長の場になるであろうこともまた、本能的にヒリヒリと感じる。「日本」という、僕にとってはいわば永遠のテーマを、この私塾でじっくりと掘り下げて行こう。</p>
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		<item>
		<title>MBAの誓い</title>
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		<pubDate>Mon, 28 Sep 2009 19:37:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>

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		<description><![CDATA[				同じくきょうのフィナンシャル・タイムズ紙は、「上位校は景気低迷でも人気(Top schools draw the crowds in a downturn)」という記事で、今年のビジネス・スクールの入学状況を報じ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F143743"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F143743" height="61" width="51" /></a></div><p>同じくきょうのフィナンシャル・タイムズ紙は、「上位校は景気低迷でも人気(Top schools draw the crowds in a downturn)」という記事で、今年のビジネス・スクールの入学状況を報じていた。上位校は入学辞退者が減ったため合格者に占める入学者の割合(イールド)が増加し、一学年あたりの生徒数が増加、その影響で中位校以下はイールドが低下しているという。一方で、金融危機の犯人としてMBAを挙げる声もあり、それはビジネス・スクール全体にとっては悪材料だ。この社会的批判は、今年のハーヴァード・ビジネス・スクール卒業生有志が作った「<a href="http://mbaoath.org/">MBAの誓い(the MBA Oath)</a>」を自ずと思い起こさせる。<br />
				<span id="more-1133"></span><br />
				スタンフォード・ビジネス・スクールの入学審査官は、MBAに向けられた昨今の批判も、今年の入学者が受験勉強を始めた頃にはまだ顕在化していなかったため今年の入学者には影響がないだろう、という。一方で彼は、2011年の入学を検討している受験生はその批判を耳にしているだろう、と話す。ビジネス・スクールとその卒業生および在校生は、MBAは果たして社会に有用なのだろうか?という問いに晒されている。</p>
				<p>それに対するひとつの回答が「MBAの誓い」だろう。スローン校でも、2年生がテレビ番組「コメディ・セントラル」に出演したこともあって話題になっている。先週2年生と昼食を共にした時も話題になった。対岸の学校――というのがハーヴァード・ビジネス・スクールを指すスローン校生の言い回しだ――のGlobetrotterさんもブログで<a href="http://globetrottergirl.blog58.fc2.com/blog-entry-71.html">この誓いについて紹介</a>している。</p>
				<table style='font:11px arial; color:#333; background-color:#f5f5f5' cellpadding='0' cellspacing='0' width='360' height='353'>
				<tbody>
				<tr style='background-color:#e5e5e5' valign='middle'>
				<td style='padding:2px 1px 0px 5px;'><a target='_blank' style='color:#333; text-decoration:none; font-weight:bold;' href='http://www.thedailyshow.com'>The Daily Show With Jon Stewart</a></td>
				<td style='padding:2px 5px 0px 5px; text-align:right; font-weight:bold;'>Mon &#8211; Thurs 11p / 10c</td>
				</tr>
				<tr style='height:14px;' valign='middle'>
				<td style='padding:2px 1px 0px 5px;' colspan='2'><a target='_blank' style='color:#333; text-decoration:none; font-weight:bold;' href='http://www.thedailyshow.com/watch/wed-august-12-2009/mba-ethics-oath'>MBA Ethics Oath</a></td>
				</tr>
				<tr style='height:14px; background-color:#353535' valign='middle'>
				<td colspan='2' style='padding:2px 5px 0px 5px; width:360px; overflow:hidden; text-align:right'><a target='_blank' style='color:#96deff; text-decoration:none; font-weight:bold;' href='http://www.thedailyshow.com/'>www.thedailyshow.com</a></td>
				</tr>
				<tr valign='middle'>
				<td style='padding:0px;' colspan='2'><embed style='display:block' src='http://media.mtvnservices.com/mgid:cms:item:comedycentral.com:240958' width='360' height='301' type='application/x-shockwave-flash' wmode='window' allowFullscreen='true' flashvars='autoPlay=false' allowscriptaccess='always' allownetworking='all' bgcolor='#000000'></embed></td>
				</tr>
				<tr style='height:18px;' valign='middle'>
				<td style='padding:0px;' colspan='2'>
				<table style='margin:0px; text-align:center' cellpadding='0' cellspacing='0' width='100%' height='100%'>
				<tr valign='middle'>
				<td style='padding:3px; width:33%;'><a target='_blank' style='font:10px arial; color:#333; text-decoration:none;' href='http://www.thedailyshow.com/full-episodes'>Daily Show<br/> Full Episodes</a></td>
				<td style='padding:3px; width:33%;'><a target='_blank' style='font:10px arial; color:#333; text-decoration:none;' href='http://www.indecisionforever.com'>Political Humor</a></td>
				<td style='padding:3px; width:33%;'><a target='_blank' style='font:10px arial; color:#333; text-decoration:none;' href='http://www.thedailyshow.com/watch/mon-august-17-2009/heal-or-no-heal---medicine-brawl'>Healthcare Protests</a></td>
				</tr>
				</table>
				</td>
				</tr>
				</tbody>
				</table>
				<p>僕自身は、このような誓いが人間を倫理的に行動させる強制力を持つとまでは思えないけれど――これが大抵の懐疑派の意見だ――、まさにGlobtrotterさんのブログに引用されたエコノミスト誌の記事の通り、マーケティングとしてこの誓いは望ましいと思う。特に日本では「職業としての経営者」という認識が薄く、一方でそのような経営者プールへの潜在的な需要は高いだろう。この時に、MBAをあたかも経営者の資格であるかのように扱い、医師における「ヒポクラテスの誓い」を模倣することは差別化の戦術としてそれなりに合理的に思える。さらに、誓いに署名することで倫理的な行動が促されるなら一石二鳥だ。</p>
				<p>このような立場はシニカルに見えるかもしれないけれど、ビジネスは結局のところ「論より証拠」という世界であろうから、誓い自体に過大な期待を寄せても仕方ない。</p>
				<p>ブリーリーらの著書「Principles of Corporate Finance」では次のような事例を紹介している。「株主の利益と全ての利害関係者の利益のどちらを優先するか」という問いに対し、英米の経営者の過半数は前者を、日本・ドイツ・フランスの経営者の過半数は後者を優先すると答えている。また、「配当と雇用のどちらを優先するか」という問いについても同様の結果が出ている。しかし著者らは次のように結論づける。</p>
				<blockquote><p>収益力のある企業というものは満足した顧客と忠実な従業員を伴うものだ。 (中略) トヨタの会長は彼らが株主の利益の追求に沿わないかも知れないと示唆していたとしても、一方で、トヨタの株式の市場価値はGMやフォードのそれよりも著しく高い。おそらく、実務上はこれらの目標群(訳注:株主利益と全利害関係者の利益、あるいは、配当と雇用)には大した乖離はないのかも知れない。
				</p></blockquote>
				<p>価値観の表明に固執すると本質を見失う危険がある。例えば、世界的にはフランスのサルコジ大統領を筆頭に金融機関の経営者のボーナスについて批判的な議論がなされているし、日本でも株主価値と雇用保障があたかも利害相反であるかのような前提で論じられている。けれど、本質的な問いはあくまでも、企業や経営者が社会に対してどれだけの付加価値を与えているかであって、上記のような議論は頭打ちになったパイの奪い合いにしか聞こえない。これは直観的な感覚だけれど、パイの配分でもめている時の本当の問題は、配分方法そのものではなくて成長源の枯渇にあるのではないだろうか。</p>
				<p>MBAの誓いは、つまるところ、健全な経営者人材市場のなかで競争していく覚悟の表明に集約されるのではないだろうか。換言すれば、自身を律さなければ市場がそのプレイヤーを排除するまでだ。そのような市場の自律をこそ前提とすれば、個人の自律など当然の帰結に過ぎないはずだ。</p>
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		<title>インフラとしての信用</title>
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		<pubDate>Mon, 28 Sep 2009 16:39:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
				<category><![CDATA[MBA留学記]]></category>
		<category><![CDATA[Robert Shiller]]></category>
		<category><![CDATA[Simon Johnson]]></category>

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		<description><![CDATA[				今朝のフィナンシャル・タイムズに、イェール大学の経済・金融論の教授であるロバート・シラー氏が「金融革新の弁護(In defense of financial innovation)」と題した記事を寄稿していた。M [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[				<div class="tweetmeme_button" style="float: right; margin-left: 10px;"><a href="http://api.tweetmeme.com/share?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F113929"><img src="http://api.tweetmeme.com/imagebutton.gif?url=http%3A%2F%2Fwww.thesyntaxerror.net%2F2009%2F09%2F28%2F113929" height="61" width="51" /></a></div><p>今朝のフィナンシャル・タイムズに、イェール大学の経済・金融論の教授であるロバート・シラー氏が「金融革新の弁護(In defense of financial innovation)」と題した記事を寄稿していた。MITのサイモン・ジョンソン(Simon Johnson)教授は僕たちの入学の日に、金融革新は社会に価値を与えていない、という立場で<a href="http://www.thesyntaxerror.net/2009/09/07/143927">論じていた</a>から本稿はそのような主張への反論になる。興味深いのは、あらためて「信用」というキーワードが浮かび上がってくることだ。<br />
				<span id="more-1131"></span><br />
				シラー氏は、金融危機の火種と批判されるRMBS(住宅不動産担保証券)も、現に住宅の取得促進に寄与したことを指摘。他にも、ライフサイクル・ファンドやインフレ連動年金などの新しい金融商品は、個人の経済保障に役立つとしている。けれども、これらの商品に対してその価値に見合うだけの買手がついていないことも論じ、それは金融機関に対する消費者の信用が低いためだ、としている。</p>
				<p>現に、これらの商品の真価が発揮されるのは購入から数十年経った後で個人が退職してからだろうから、スーパーのトマトのように帰宅後すぐに品質が明らかになる、というものではない。さらに、実際に格付け機関を誤解させるべく設計された商品もあり、ただでも金融商品の品質が分かりにくいことに加え、金融機関への不信が革新的な商品の普及を妨げているというのが記事の主旨だ。</p>
				<p>この議論には一方で、アメリカの消費者に対する金融機関の信用、についても想起させられた。例えばブログ「厭債害債」は<a href="http://ensaigaisai.at.webry.info/200907/article_3.html">「戦略的デフォルト」という記事</a>で、住宅ローンと住宅価格の差額で債務超過になった消費者のうち、金利が払えるにも関わらず債務不履行を選択する事例を紹介している。<a href="http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51058821.html">ブログ「金融日記」</a>はさらに歯に衣着せず「サブプライムローン問題は、結局のところ、貧乏人が分不相応な家を買うと言う真夏の夜の夢がはじけたと言うことです。お前ら、貸した金返せよ！」と断じる。</p>
				<p>金融機関に対する消費者の不信が金融革新の価値実現を妨げているとしたら、消費者に対する金融機関の不信もまた、――例えば高い貸付金利となって――マネーの円滑な流通を阻んでいるように見える。先刻の金融論の授業は、例えば僕自身の住宅ローンの「固定金利」を実現した仕組みを改めて意識させるもので、つまり、初歩的ながらも金融技術の社会的便益を思わずにはおれなかった。僕自身の立場はジョンソン氏よりもシラー氏に近く、さらに加えるならば消費者側の信用――あるいは民度――も望ましい金融市場におけるインフラとして考慮すべきだろうと思う。</p>
				<p>もちろん、不要に複雑化した金融商品というのは淘汰されるべきだろう。けれど、そのような淘汰もまた、市場原理の中に期待すべきだろう。数週間前のフィナンシャル・タイムズ紙は、「今までの道具で直せるものも新しい道具を使って直したくなるのは、配管工から銀行家まで変わらない」という旨を書いていたと思う。このような誘惑は普遍的な事実だろう。けれど、そのような非効率を排除することこそ、まさに、市場原理の根幹なのではないだろうか。</p>
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