故人にあった納骨堂を―種類・立地など選ぶ時のポイント解説します

骨壺

近年増えている納骨堂の上手な選び方

誰しもが避けて通ることのできない「お墓問題」。特に首都圏や都市部にお住いの方は、このお墓問題に悩んでいる方が多いのではないでしょうか?人口が密集している地域は、土地の広さや諸事情によって、お墓を取り巻く問題がたくさん出てきます。問題の大きさゆえに「お墓を建てることができるだろうか…」と不安を感じる場合もあるかもしれません。
しかし、ライフスタイルや土地事情の変化によって、お墓の在り方も年々変わってきているのです。最近では、お墓ではなく納骨堂を選ぶ方が増えてきています。
今回は、従来のお墓の代わりを担うとも言われている「納骨堂」の上手な選び方をご紹介します。

そもそも納骨堂とは?

納骨堂とは、遺骨を安置する堂の事で、お墓とは違って屋内形式が一般的です。屋内なので、雨はもちろんのこと、天候に左右されず気持ちよく参拝ができるという点が納骨堂の特徴です。
昭和初期に、お寺の境内に一時的な遺骨を保管する場所として建てられたものが、納骨堂の始まりだとされています。それからは、ライフスタイルなどの変化によって一時的な形式ではなく、従来のお墓と同様な永久的に遺骨を収蔵する形になってきたのです。

納骨堂の種類

納骨堂には、種類がいろいろあります。納骨堂を検討する際には、種類の把握が大切です。特徴がそれぞれ違うので、ここでは納骨堂の種類を詳しく見ていきましょう。

1.ロッカー式
ロッカーの中に遺骨を収めるタイプのものです。納骨堂によっては、お参り用のご本尊が設けられているところもあります。納骨堂の中でも、比較的費用が安価に済みます。

2.仏壇式
仏壇の形式で、上段に位牌を下段に遺骨を納めるタイプになります。中には写真やお花を飾ることが可能な納骨堂もあります。費用は、他の種類の納骨堂に比べて、高い傾向にあります。

3.墓石式
一般的な霊園と同じように墓石が並んでいるタイプです。別名を「室内墓地」とも呼ばれています。納骨堂の中では、費用がかかるタイプです。お線香やお花を供えられる部分も一般の霊園と同じです。

4.機械式
専用のカードを機械に通し、タッチパネルなどを操作することで遺骨が収められた御厨子を礼拝室に呼び出してお参りをするタイプです。機械管理の為、24時間のお参りが可能なところもあるようです。

以上が納骨堂の種類となります。形式によって費用も変わっていきます。納骨堂の価格も大切ですが、故人らしさを忘れずに、またお参りをして気持ちの良いタイプを選びましょう。

費用、立地、運営元をチェック

納骨堂を上手に選ぶ際、是非おさえておきたいポイントに「費用」と「立地」、そして「運営元」があげられます。
納骨堂は、安価なイメージが強いですが、選ぶタイプなどによっては一般の霊園よりも費用がかかることがあります。また年間の維持費など、納骨堂によって違いがありますので、事前にしっかりとチェックすることをおすすめします。おおよそで構いませんので、年間に必要な費用の見通しを立てておきましょう。
また、納骨堂のメリットは、立地の良さです。自宅からの距離などを配慮して、便利な場所を選びましょう。電車やバス便の利便性を考えると、高齢者の参拝も気軽に出かけることができますね。
最後に、運営元の信頼性をチェックする事を忘れずに行いましょう。納骨堂の運営は、お寺もしくは募集代行を行っている民営会社が主です。納骨堂の空き状況や管理方法などの説明を明確にしてもらえるかどうか確認する必要があります。不安や疑問点はあやふやにせず、遠慮なく質問して見極める材料にしましょう。

故人やご遺族に合った納骨堂を

納骨堂の上手な選び方は、いかがでしたか?納骨堂と一言でいっても、費用からタイプまで様々です。納骨堂にしようか悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。費用だけに囚われず、故人やご遺族に合った納骨堂を選びましょう。

ここまで納骨についてお伝えしてきましたが、大阪での葬儀をご検討されている方は一度こちらもご覧ください。
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